最初は

ワイドボディはやりたかったが、資金が足りなく最初はやる気なかった。
ただ、タービンキットを見つけた福岡のDAYTONAで、ワイドボディキットがあることを知った。
それがアメリカのZ1モータースポーツで扱っている、南米のペルーにあるツインズデザイン社製のワイドボディキットです。
これが当時はコロナ前で価格高騰が始まっていなかったので、思ったより安かったのです。
それに数少ないZ32用のワイドボディキットの中でもデザインはだいぶ好みだったし。


やるとなったら

このキットは画像にある通りツインズデザイン製のフロントバンパーとリアバンパーに合わせて作られています。
フロントバンパーは最終型の純正バンパー用のパーツも選択できるのですが、私のはすでにJUNオート製のバンパーになっているので結局合いません。
ここはJUNオートワークスの方で前後バンパーは今のものに合わせるよう加工することも可能だと聞いていましたが、
思ったより順調に資金をためることができていたので、フロントはどうにもならないがリアバンパーは買うことに決めました。


すんなりとは行かない

ツインズデザインのリアバンパーは4種類あり、私は一番ノーマルに近いタイプ2を選択しました。
画像の左側がノーマル、右側がツインズ製で大きく下の方に拡大しているのがわかるでしょうか。
これはサイドステップに合わせてあるためで、でっぷり感もありますが、どっしりとした安定感が出ていると思います。
(マフラーはそのままでは付かないので、下に下がった分切り貼りして角度を変えています。)


フロントバンパーにかかる部分は最終型バンパー用のパーツが届いていましたが、左側の画像のように思った以上に合いません。
どうなるかと思っていましたが、右側のように見事に合わせていただきました。
ちなみに、フォグランプのところには、やはりツインズデザイン製のダクトをつけています。


リアバンパーは結構合いが悪く、合わせるのが大変だったそうです。 それが盛られたパテの量に現れてますね。
ノーマルのフェンダーはバッサリ切ってアーチ上げされています。 もう後戻りはできません。
アーチ上げとか加工費、塗装費がどのくらいになるか全然わからないままスタートしていますが、
部品を発注してから届くまで9か月もかかっており、その間も資金はどんどん積みあがっていたので、
思った以上の費用になりましたが、資金不足に陥ることはありませんでした。


サイドのウインカー部分も合わないのですが、ここもうまいこと加工していただきました。
ちなみに、屋根とフロントバンパー、ドア、リアフェンダー、左フロントフェンダー以外は塗装しています。
2005年に一度全塗装しているものの、ここまでやったら全部塗ればよかったな。

その他に

そもそもボディ剛性の低いTバールーフ(しかも初期型)なので、ボディ補強も行っています。
画像左側はエンジンルームにAB-FLUG製のフロントタワーバーを入れています。 効果は謎ですが、Z32用では一番カッコいいと思う。
ただ、純正のスロットルワイヤーカバーは干渉してしまうので取り付けられず、ボンネットもちょっと当たるので削っています。


画像右側は室内のTBO製4Pロールバー。 フロントまで回したいところですが、ルーフを開けたときの解放感が損なわれるのと、
サーキット走行などでヘルメットをかぶると当たる危険性がある(かぶる予定はないけど)とのことで、リアだけにしました。
その代わり、サイドシルに発泡ウレタンを入れて固めてあります。 斜交バーを入れていないのは、後ろが見えなくなるためです。

結果

こうなりました。


結構違和感なくついていると思いませんか?
昔もワイドボディ化する人はいて、みんなワンオフ製作でフェンダーのラインはきれいにパテ埋めしているものばかりでしたが、
これはLBワークスのようなビス止めで、いかにもやってますという主張が強めでありながら、変にボディラインを崩していないと思いませんか?
今回ビス部分はパテで埋めるという案もあったのですが、あえて主張強めのビス出しにしました。 ワックス掛けると拭き残しがたまるんだけどね。
ちなみに、フロントのウインカーはUSサイドマーカーになっていますが、これは車幅灯も兼ねるフォグランプをダクトにしてしまったので、
日本の法規上は車幅灯としても使えるこのサイドマーカーにする必要があったためです。


メーカーの説明によると、フロント片側35mm、リア片側70mm(2シーターは60mm)ワイドになっているとのことなので、
車幅は1940mmになると思いきや、車検証上では1920mmになっていました。 まぁ実測した結果だろうからこのくらいの誤差はあるのかな。
リアバンパーに合わせてマフラーは角度を変えたと書きましたが、ギリギリの高さになるように黒いディフューザー部分も一部カットしています。
柿本のステッカーもちらりと見えていい感じ。 ちなみにディフューザー部分はバンパー一体なので塗分けです。
サイドミラーは昔はみんなこれでしたが、小さすぎて全然見えません。 リアスポイラーはプロジェクトMのにしたかったんだけど、
買おうとしたときにはもう売ってなかったので、BOMEXにしました。 セントラル20のも悪くないんだけど、今となっては
こっちの方が主張強めでワイドボディとあっていて気に入っています。


横からの全体像ですが、リアバンパーを入れたおかげでリアのラインがそろいどっしりしているものの、逆にフロントがちょっと軽く感じます。
これはJUNオートのフロントバンパーが低く大きくなっているように見えて、実はノーマルのサイドのラインに合うように巧妙に作られているからで、
実際にはフロントタイヤの前後で3cm程バンパーの方が高くなっています。 昔スタンダードだったトラストのバンパーのように、バンパーだけ入れると
そこだけ低く下がってサイドのラインと合わないことになるのの逆バージョンですね。 まぁその分運転はしやすいのですが。

で、どうするかというと、今更バンパーを変えるわけにもいかず、フロントの車高を少し下げることで少しでも前上がりに見えないように対応できればと思います。
ちょうど、リアフェンダーはいい具合にタイヤにかぶっているのにフロントフェンダーはタイヤと隙間が目立つのでその改善と、
ただでさえアンダーステア傾向が強いのにフロントに対してリアタイヤがかなり太いので、アンダー傾向の改善になればと思っています。
最低地上高との絡みもあるので、リアを上げることになるかもしれないけど。

最後に

ということで、費用はなかなかにかかったものの、満足度はかなり高いです。
ちなみに、私の知る限りでは神奈川?に同じワイドボディの2シーターが存在し、北海道に同じツインズデザインのリアだけ40mmUPになる
キットを組んだ車が存在しますが、2by2は国内にはこれだけ、2シーター入れても2台しか存在しない仕様になっています。
まぁ今ではもっと大きい、片側100mm広がるワイドボディキットがヴェイルサイドから出ていて、何台か存在するようですが。
今後も同じキットを入れる人はそうそういないと思うので、後悔はないです。