LIGIER JS11 SPANISH GP WINNER 1979

TAMIYA 20012 (1/20)






2015年 2月12日完成。

1979年のF1GPに参戦したリジェチームのマシンです。
ドライバーはパトリック・デパイユ。
1/20F1キット6作目です。

1976年からオールフレンチのチームとしてF1に参戦を始めたリジェは、
この年から2台体制となり、2台目にはティレルから移籍したパトリック・デパイユを起用しました。
設計はミシェル・ボイジョン/ジェラール・トゥカルージュ/ポール・カリロ。

チームはこの年からマシンをウイングカーとしたJS11を投入。
エンジンはこれまでフランスのマトラ製V12を使っていましたが、
マトラ社が撤退してしまったためフォードのDFVを使わざるを得ず、
残念ながらオールフレンチではなくなってしまいます。
(まぁもともとタイヤはグッドイヤーだったのでオールフレンチとは言えませんが)

ですが、このエンジンの変更がリジェの戦闘力を大きく向上させることになります。
エンジンの出力としてはマトラのV12の方が高かったようですが、
このV12はフォードのDFVに比べ大きく重く、DFVに換えたことでマシンの重量バランスに大きく影響し、
前年の傑作ロータス79を参考にしっかり風洞で煮詰められた車体とあいまってハンドリングも良くなり、
開幕からエースのジャック・ラフィーが2連勝を上げ、デパイユもスペインで自身2勝目を上げます。

そのデパイユは、これまでも何度も表彰台に上がるなど速さは見せるものの、
成績でチームメイトを上回ることが少なく、万年2位などと揶揄されることもあるようでした。
しかしこの年第5戦スペインで優勝し、第7戦終了時点でビルヌーブと並びランキング3位につけ、
これからという矢先にハングライダーで事故を起こし両足を骨折。
残りのレースをすべてキャンセルすることになります。

チームは代役としてジャッキー・イクスを起用するものの、
シーズン中に風洞設備を変えるなどが影響しマシン開発が進まず後半は失速。
結局コンストラクターズランキング3位でシーズンを終えることになります。

ちなみに、今回製作したのはスペインGP仕様と言っていますが、
実際はタミヤのキットのままなので、実車と合っているかどうかは分かりません。

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